家というのは生活の一番の基盤になる場所で、まあ人生の基盤になる環境と言っていいと思う。
俺は環境が人を作ると固く信じていることもあって、今後の仕事のホームグラウンドとしての工房は勿論のこと、今回の工事を自分のための環境作りと考えてとにかく自分の意思を反映できるだけ反映しようという意識をもって臨みました。
予算は勿論、リフォームであるという制限はあるものの、その中でできないことはやらない、という選択も含めて中途半端な妥協はしないという姿勢で臨み、相当無茶や我侭を言いましたが建築事務所の方々、現場の職人さんたちも本当にそれによく応えていただいたと思う。
地元宇部のアーキテック工洋の皆さん、職人さんたちには本当に感謝しています。よくありがちなテレビ番組などの比ではないビフォー・アフターになったと思います。
床とか壁だけでなく、水栓の蛇口とか玄関タイルの一枚までとにかくどんな些細な選択にも自分の意思が介在しているという環境作りによって、本当に自分が落ち着ける環境ができたと思っていますが、それは多くの経験に裏打ちされたノウハウを持って徹底的に俺との対話に応えてくれた社長さんや現場監督さん、夜9時を回っても徹底的に仕事をしてくれた大工さん、左官さんたちがあってこそでした。
今回の工房移転工事に関わった全ての方々に深く感謝します。
本当にありがとうございました。
この新しく自分のために構築された環境でよりよい楽器を作っていくことが、俺が持ちうる皆さんに報いる唯一の手段だと思ってますので、そのつもりで精進していきたいと思います。